先日7月号を発刊した「アサヒカメラ」が休刊する。1926年に創刊して94年目だったそうで、その長い歴史だけに他の新製品のレビューだったり機械紹介メインとは違い写真家をメインにしているところから自分もカメラを始めてから毎号買っていた雑誌だけに悲しい。写真を始めた頃に月例フォトコンにもよく応募していて、佳作止まりでしたが嬉しかったです(笑)
昨今の紙離れの影響で他の雑誌はデジタルブックに移行するところが多かったが、アサヒカメラは紙でのみ販売を続け、安っぽくも綺麗な写真で好きな紙。雑誌ならではの良さが詰まっていました。好きな写真家のコラムや特集も毎号楽しみでした。数年前に「肖像権時代」を特集した時に盛り上がりましたね。今の時代だからして欲しい情報を的確に伝えていたと思います。
とは言っても、雑誌とは広告収入がないと成り立たないわけで、コロナの影響でカメラ市場は販売台数を大きく減少し前年同月7割減みたいですね。CP+も中止。各メーカーはカメラを発表するも、この時期の発売だけにもったいない結果ばかり。自粛中に売れたものもあると思いますが、カメラはなかなか難しいんですね。
綺麗な画質に飽き飽きしてきた人も多く、フィルムカメラも中古で人気が高まっている現在。先日、行きつけの中古カメラ屋さんのおじいちゃん店主がデジタルカメラが世の中に出たばかりの頃から各メーカーが一斉にデジタル一本に移行して昔は新製品が発売の度にメーカーの営業マンやサーボスの人間が来てお店の人に使い方など教えてくれたのに、今はホームページみてくれ!や説明書で自分で調べてください。って回答が多くご年配の方にはやはり高機能なカメラは難しい時代なのかもしれないと言っていました。
そのカメラ屋さんのお客さんは現役でフィルムカメラを使っていて、デジタルで撮っていたけどフィルムをやってみたいって方も需要が出てきて、まさに「いまこそ、フィルム」だっただけに、早くまた復活して欲しいと切に願います。
そして、休刊になる最終の7月号は人気だそうなので是非持っておきたい本です。